読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

映画みよっ。

映画のアレコレをつらつら書いていきます

『ゾウを撫でる』

邦画

何のこと?? って思う人のために。

『ゾウを撫でる』

f:id:movie1201:20161008122855j:plain

ある新作映画に関わる人々の、それぞれの人間模様をスケッチ風に描いていく。Youtubeで公開された8分間の短編ドラマの連作を10本つないで1本の長編映画に再構成。俳優やスタッフだけではなく、台本の印刷会社の社員、フィルムコミッションの職員、大道具を運ぶトラックの運転手など、様々な人生 が紡がれていく。

<キャスト>

小市慢太郎 高橋一生 大塚千弘 羽田美智子 中尾明慶 大杉漣

<スタッフ>

監督:佐々部清

ネスレ日本の100周年記念事業の一環として映像化され、

ネスレシアター on YouTube」で配信。

できあがった作品ではなく、それまでを描いた

”映画そしてそれに関わる人へのオマージュ”的な映画です。

劇場公開版では、配信ではなかったラスト部分が入るということで本当に楽しみ!

気になる公開日は、2017年1月14日から谷シネパレスにて。

タイトルは「群盲、象を撫でる」というインドの慣用句から付けられたそうです。

盲人達が、それぞれ象の足や鼻や牙など別々の一部分だけを触り、その感想について語り合う。

でも、象の足を触った盲人は「太くて固い」と言い、耳を触った盲人は「柔らかくて薄っぺらい」、

そして鼻を触った盲人は「すごく長い」と言う。

すべて間違ってはいないけれど、全体を俯瞰して見ることで象の本当の姿がわかる、という意味。

この作品も、8分ずつのドラマが単体で完結しているけれど、

全体を見ると『ゾウを撫でる』という本当の物語が見えてくる。

さすが佐々部監督、深い!

そんな佐々部清監督の作品だからもっと大々的に公開されても良かったのにな、と思ってしまう。

制作が2013年で、「お蔵出し映画祭2015」で審査員特別賞を受賞。

そして、2017年公開。 長かった~。

 

f:id:movie1201:20161008124519j:plain

『陽はまた昇る』でデビューした佐々部監督。

四日間の奇蹟』『日輪の遺産』『ツレがうつになりまして。』など話題の作品ばかり。

全作品、その”時”の問題を浮き彫りしていて観終わった後も、なお、深く深く考えさせられます。

 

みかんが特に号泣した作品が、半落ち


元刑事で警察学校教官の梶(寺尾聰)が警察に、「私は妻(原田美枝子)を殺しました」と自首してきた。県警刑事部の志木(柴田恭兵)が取り調べにあたるが、梶は妻殺害後2日間の行動については固く口を閉ざしていた。横山秀夫の同名ベストセラー小説を、『陽はまた昇る』の佐々部清監督が、主演に『阿弥陀堂だより』の寺尾聰を迎えて映画化。愛する者の死を通し、生きるとは何かを問うヒューマンドラマ。

       「私が殺してって頼んだら、私を殺せますか?」

すごく愛している人に言われたら殺せるのかな?

わからない……「尊厳死」そして「命」って何なんだろう。

寺尾聰さんの内に鬼気迫る思いを込めた、静かな演技に涙が止まりませんでした。

森山直太朗さんが歌う主題歌『声』も物語にぴったりで涙を加速させます。

f:id:movie1201:20161008131841j:plain

『ゾウを撫でる』公開まで、佐々部監督の作品をもう一回観ようっと。